トリマーさん向けのセミナーに突撃潜入!
(って、別に参加しちゃいけないって訳じゃないのだろうけど、
トリマーの友人に強引にお願いして申し込んでもらっちゃった ^^:)
「メンタルケアセミナー」
講師は、関東の保健所でボランティアトリマー活動をされていらっしゃるトリマーさん。
トレーナーとしては、犬にとって too much であれば今日はここまでと中断して段階的に進めたくなるけれど、
トリマーとしては、できれば時間内にちゃんときれいにしてあげたい、そんな想いがあるからこそのテクニックに食い入るようにビデオを見つめてしまいました。
例えば、私が普段いただくご相談の中でも、
足拭きを嫌がって噛み付いてくる子でも、
足を持ち上げる方向を犬の骨格に合わせただけで嫌がらなくなったこともある。
シャンプーを嫌がるとのことだったので犬を押さえることをやめてもらったら、
すんなり我慢してくれるようになったこともある。
足拭き、シャンプー、爪切り、歯磨き、、、嫌がる子は多いけれど、
本当にそのもの自体にトラウマがあったりものすごく嫌いな訳ではなく、
単純に犬が嫌な想いをしないやり方に変えるだけで解決することも実は多い。
そんなことを改めて再認識させてくれるセミナーでした。
そんなことを改めてぐるぐる考えて、ふと反省するのが、普段の自分。
苦手な子には確かに丁寧に接するようにしているけれど、
我慢してくれる子にも同じように接しているかな?
例えば、自分の犬。
足拭きもシャンプーも爪切りも、小さい頃からずっと私がやっているから、特に問題、はない。
でも決して「好き」な訳ではなく「我慢」してくれているだけのこと。
時々それを忘れてしまっているかもしれないなぁ、とちょっぴり反省。。
できるからといって、雑になっていないかな。
我慢できるからといって、押さえてしまっていないかな。
ちょっとした気遣いで、もっとお手入れが好きになれるし、
毎日の生活の中で「我慢」が減れば、犬の生活はもっと豊かになるのにね。
自分の犬だからこそ、甘えてしまっているのかもしれません。
ナンカ スル?
ちょっぴり警戒しているからこそ、
押さえつけるのではなく、だっこの心地よさを味わってほしい。
エ・・・
上からつかまれたら、何だか圧力感じるよね。
ソレナラ イイヨ。
押さえるのではなく支えるだけ。
手のひらにあごをのせてもらって、親指も力はいれません。
嫌だったら動いたっていいんだよ、が我が家のスタイル。
ガマン。
ちょっとだけ見せてね〜、
嫌がる前に、我慢できる範囲内で終わらせることで、お手入れだって受け入れてくれるようになる。
特にだっこやマズルを触ることについてはこうして意識してきたけれど、
トリマーさんならでは、の足の持ち上げ方やブラッシングの慣らし方など、
ちょっぴり忘れかけていた繊細さを思い出させてくださったことに感謝!のセミナーでした。
トレーニングの世界でも、一昔前までは(今でも??)マズルをぐっと押さえる練習とか、仰向けにひっくり返しておとなしくさせる練習なんてしていたけれど、それでは「嫌なこと」と学ぶだけ。
「嫌だけど絶対に我慢しなくちゃいけない」とは学んでくれるかもしれないけれど、それよりも「別にやってもいいよ」「むしろ好き!」と思ってくれた方がずっといい。
トレーニングもトリミングも、犬に一方的に我慢を強いるスタイルではなく、犬のココロを尊重した方法が広まりつつあります。
(犬にやさしいというだけでなく、最初は時間がかかっても根本的にはずっと早くなる!)
金額やトレーニング内容やカットのデザイン、近所だから、というだけではなく、
犬たちに対する想いに共感するから選ぶという時代になりつつあるとしたらうれしいな♪
今回のセミナー参加者も100名近く (@0@)
犬のココロをわかってくれるトリマーさんが増えていますよ〜
それにしても、トリマーさん向けのセミナーは、業者さんが企画してくれたり、たくさんあってうらやましい〜。
トレーナー向けのセミナーはまだまだ北海道ではゼロに近いですものね。
自分で海外のトレーナーさんを呼んでセミナー開催、なんて夢はあるけれど、
まだまだ先になりそうです。
Dog-centred trimming.
2013.7.2
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