イアン・ダンバー博士のセミナーに行ってきました。
今回ダンバー博士が強調されていたのは、「罰」の使い方。
罰とは何をさすのか?
罰を与えることは悪いことなのか?
罰は効果があるのか?
ダンバー博士は「ほめるしつけ」で有名ですが、「罰」も使います。
ただし、罰=痛みや苦痛を伴うものではない、という点が重要な所。
一般的には、まだまだ「罰」=たたく、蹴る、と誤解されがちなので
「罰」=「悪いこと」ととらえられがちです。
そうではないんです。
「ごほうび」 ⇒ それをすることでその行動が増えるのであれば、それはごほうび
「罰」 ⇒ それをすることでその行動が減るのであれば、それが罰
なんです。
ちょっと難しく聞こえますが、要は犬がどう受け取っているか考えなさいということ。
人が勝手に「ほめる」「おやつ」はごほうび、「NO」「たたく」は罰のように分類しがちですが、
名前を呼ぶだけだってごほうびにも罰にも変わり得るんですね。
私、実はまさにこの問題にここ最近悩んでいました。
なんてタイムリー。
「ほえ」「かむ」などの好ましくない行動が出てきた時にどうしても罰を与える必要が出てくるが、
叱っても大抵はその行動は収まらない。
叱られたら怖いからその場ではやめるだけ。
その行動がいけないことなのだとは、理解できていないんですね。
だから大声で叱ったり手をあげたりはできればしたくない。だけどそれに変わる方法は?
どうしたらいかに早く「いけないこと」と教えてあげられるのか、悩んでいました。
何が効果的な罰なのか、ヒントをいただけたセミナーでした。
(ダンバー博士いわく、罰はSoftでSweetで効果的であるべきだ、と!
大声出す必要も、手をあげる必要もないんです。ステキ!)
トレーニングの手法に頼るのではなく、考え方を学ぶことはとても大切です。
SoftでSweetな「罰」
2006.7.9
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