ちょっと古い日付のブログですが、
北海道のことを調べていて見つけたので、リンクさせていただきました。
 
犬の所有欲を殺していませんか?
 
 
これ、私の長年の迷いでした。
 
凛はジャックですから、小さい頃、何でも咬み壊す子でした。
本気でおもちゃ破産するんじゃないかと思ったくらい。
おもちゃだけならよいですが、もちろんその力は人や犬にも向かう訳で。
だから、それを減らす方向へ方向へとトレーニングし、今となっては何もいたずらしない、壊さない、他の子が持っているおもちゃや食べ物をとることもなく、家庭犬としては理想的な子に育ちました。
知らない人や犬に会っても、知らない場所に泊まっても、何の心配もなく過ごせます。
だからこそ、人ゴミとストレスだらけの東京でも、犬が社会の一員=トレーニングされていて当たり前のイギリスでも、堂々と過ごすことができた訳ですが・・。
 
でも、それで良かったのかな、という迷いもずっと消えなかった。
 
確かにいっしょに暮らす人間としては、
ものすごく「楽」だ。
 
でも、元々犬が持っている本能を殺す方向へとトレーニングをしてきたことに、
どこかずっと違和感があった。
 
ドッグトレーナーとして仕事を始めて6年経つが、まだ答えはでない。
いや、犬の性格によっても、飼い主さんが求めていることによっても、環境によっても変わってくるから、答えは一つじゃないんだな、きっと。
もともとこういった本能が強い子も、ほとんどないに等しいくらい弱い子も、いるし。
 
また、逆に極限まで本能をあおって強化して、警察犬やスポーツなどのためにトレーニングするケースもあるよね。私はあまりそういうのは好きじゃないからやらないけれど。
 
 
大切にしたいのは、一つの答え、本にのっている「理想の犬」を作るのではなく、
その子と飼い主さんが、少しずつだけ妥協して、一生いっしょに幸せに暮らしていけるラインを見つけること。
 
それが答えなのかな、と今では思う。

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