久しぶりにトレーニングのお話を。
トレーニングをお引き受けする際に、「ごはん日記」をつけることをお願いすることがあります。
朝昼晩、何gあげて何g食べたか?(おやつも含みます。)
なぜか?
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犬にトレーニングを楽しんでもらうために、必ずごほうびを使うから
というのが大きな理由の一つ。
ごほうびは、ボールでもなでてあげることでも、その子の好きなことは
何でもごほうびになりえるのですが、パッとあげられてほめられていることが
犬にとってもわかりやすいので、フードやおやつを使うことが多いです。
(トレーニングが進んでくれば、フードを使わずにボールで遊んでいる間に
教えたりすることももちろんあります!)
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そして、もう一つの大きな理由が、飼い主さんの犬への接し方を変えていただくこと。
・食べなかったら「どうしたの?」「食べなさいね」と心配して声をかける
・食べなかったらトッピングを足してあげる
・食べなかったらいつでも食べれるように出しっぱなしにしてあげる
・ごはんを食べないので、人間のごはんを少しわけてあげる
・何のごほうびでもなく、何となくごはんをあげる
etc・・
そんな行動が犬を「食べない子」にしてしまっているかもしれないのです。
ごはんが目の前にあるのに食べないなんて、野生では生きられません。
(お恥ずかしながら、昔実家で飼っていた犬がこうでした・・)
それがトレーニングにどう影響してくるかと言うと、
別にごはんなんていつでももらえるし・・という生活をしていると、
何かを学ぼうとする意欲も出てこないですし、
そんな状態でトレーニングをしても犬は楽しくありませんよね。
それともう一つ問題なのは、「このごはんは食べたくない」という犬の要求に
知らず知らず人間が従っている点です。
多分ごはん以外でも、きっと犬の要求通りにおもちゃをあげたり散歩に行ったり
していることが考えられるので、ごはんがなあなあになっている方には
「犬への接し方」についての考え方を変えていただくようにお話したりします。
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そんな訳で、ごはんをきちんと食べられるようになるまでは、
トレーニングを開始できない、という判断をすることもあるのです。
犬がかわいそう・・と思われる方もいらっしゃるのはよくわかるのですが、
実際にごはんのあげ方などの、生活の中で犬への接し方を変えるだけで、
犬が変わってくるのが一目瞭然ですから!
「何が本当に犬のためなのか?」
を飼い主さんに考えていただくのも、トレーナーの大切な仕事だと感じる今日この頃でした。
※誤解がないように追記します。
子犬にはあまりいませんが、中には本当に食が細かったり病気で食べれない子もいます。
必ずそういう点がないか事前に確認してからごはんのあげ方を
変えるように注意しなくてはいけませんので、お気をつけくださいね。
ごはんを食べることの大切さ
2005.8.21
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