私の仕事はドッグトレーナー。
普段は日中のみお預かりをしてトレーニングをしている訳ですが、
もう1つのお仕事として、お家の事情や旅行で泊りのお預かりをしている犬達と
いっしょに過ごすことがあります。
そんな時に大切にしているのが、1頭1頭とのコミュニケーション。
最初の30分〜1時間は、できれば1頭ずつ同じ部屋で過ごして、
「今日はいっしょにお泊りしようね」のあいさつの時間をつくります。
何より、お泊りという犬にとってはストレスになこの出来事を、
できる限り楽しいものに変えてあげたいから。
何をする訳でもなく、座って書き物をしたり、時々触れ合ってみたり。
中には怖がりな子や人にほえたりかんだりする子もいるので、
そんな子にはまずはハウス越しだったり。
その子の性格やその日の状況によっても過ごし方は違ってきます。
まずは私という存在に安心してもらうことが目的です。
そして、もう1つ気をつけていること。
この短い時間の中で、きちんとリーダーシップをとること。
もちろん押さえつけたり怒ったりなんかはしません。
ただ、毅然とした態度で、相手を尊重しつつきちんと接してあげるだけ。
言葉で表現するのは難しいのですが、なでたりいっしょに遊ぶ中でも
行過ぎたらすぐに止め、落ち着いたらまたこちらから再開するなど
ちょっとしたことなのかもしれません。
相手が何度も試してこなくなるまで、続けて関係づくりをするようにします。
その場限りの関係ではなく、その日1日を安心して私にすべてをまかせてもらうためには
ただ楽しく遊んであげるだけではだめだと思うのです。
長年いっしょに暮らす飼い主さんにはもちろん勝てませんが、
30分でも1対1で濃厚な時間を過ごすことができれば、信頼関係は築けます。
そんなことを犬から教えてもらう30分でもあるのでした〜。
今日出会った犬達に感謝しつつ、おやすみなさい。
いっしょに過ごすということ
2005.11.27
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