No title.


新しくできた地下道に、Twitterが表示される大きなモニターが。
 
写真を撮った時は、北海道の自治体のものでしたが、政府やNHKのだったり、時々表示されるTweetは入れ替わるのでおもしろいです。今この時、ぼーっと歩いている間にも、いろんな所でいろんなことが動いているんだなぁ、とちょっと思ったり。
 
 
久しぶりに街に出てきたのは、北海道獣医師会主催の「東日本大震災動物救護支援シンポジウム」に参加するため。
Ustでも生中継されていたので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。
 
個人的に一番良かったのが、大御所の先生が、小動物だけでなく大動物(つまり、牛や馬、豚など)の情報が足りない!と最後に怒っていらっしゃったこと。
「動物」という全体を見渡す視点はまだまだ足りなくて、人間といっしょに暮らすペットにとどまっている現実。でも、育てている方にとっては家畜も大切な家族のようなもの。
ニュースで見た彼らの涙、大切に育てた牛を置いて避難などできないと留まっていらっしゃる方の声、、、きちんと受け止めなくちゃいけない、と思った。
 
 
私の伝え聞きの知識ではきちんと伝えられないので、このブログでは書かないようにしていたのですが、一つだけ心に残った言葉を書きとめておこうかと思います。
 
 
 
   人命救助 + 動物救助 = 人生救助
 
 
 
という、実際に宮城で活動されていらっしゃる獣医師の方の言葉です。
 
彼女の言葉は、ボランティア擦れしていない、普通の人の普通の言葉で、すっと心に入ってくるものがありました。
 
人命救助が優先とされる中、始めは動物のことなど言ってもよいのだろうか、と自問されたと。
実際に犬や猫と暮らす方も、同じように感じていて、どんなに大変な想いをしたかなど、家族を失った周りの人に話せないでいる。だから、その方に一生懸命犬を救助した時のことを話されていたとのこと。
最初は、怪我や病気をしている動物を助ける、という活動をイメージしていたというが、実際にはそうやって話を聞いたり、治療以外に必要なことがたくさんあると気付かされたそうです。
 
善意からだとしても、動物だけに頭がいってしまうと、飼い主さんや住民を無視した活動になりかねないですよね。
彼女が紹介してくれた写真の中に、「連れて行かないでください。」の張り紙。何とも言えない気持ちになりました。。(家の片づけなので日中は出かけている方が多いので、どうしても犬がつながれて放置されているように見えてしまうことがあるようです。)
 
 
ペットは家族、とそんな陳腐な言葉で片付けたくないけれど、それ以上の言葉が見つからなくて。
いっしょにいるのが当たり前で、どれだけいっしょにいることによって力をもらっているか。
 
今回の災害では、本当に考えさせられています。
 
 
 
東京で暮らしていると、北海道と東北はとても近いように見えたけれど、実際には函館まで車で5時間、そこからフェリーに乗って、青森から現地までさらに5時間、だ。飛行機で行っても、現地の足はない。体力もそうある訳でもなく、ほこりで確実にアレルギーが出ることがわかっている私には、今現地に行くという決断は、できなかった。
 
でも、ずっとずっと考えている。
時々刻々とニーズは変化するから。
今は自分の仕事を予定通りきちんと進めて、タイミングが来たらいつでも動けるように。
 
今は、まず自分の犬が毎日幸せであるように。
一番小さい所を、しっかり考えようと思う。
 
それだけでいいのか、と常に自問しているけど、それが一番大切なことだから。
 

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