トレーニング3日目。引き続き、散歩とcomeの練習を徐々にレベルアップしていく中、
  
  フードかおもちゃがあるから来るんじゃない。
  モチベーターって何だ?
 
という基本に返ってきました。
 
ダンバー氏のセミナーに出た時も、フードをルアーとして(何かの行動を誘導するために)使うけれど、数回(手元に今ノートがないので、回数覚えてない・・)で外していく。多くのトレーナーがルアー=ごほうびとしていつまでも使い続けるという間違いをしている、という話がありました。
まさに私がそのパターンにはまった1人です。
でも、いったんそのパターンにはまった凛をそこから抜け出させるのはとても難しく、かなりトレーニング的には遠回りをしています(今でも・・)
 
Johnの言い方は全く違うけれど、やはり同じことを言っていました。
今回5日間のワークショップの内、最初の2日間は一切食べ物を使いませんでした。
初めて会った人にそれ程興味がある訳じゃないのに、フードがあるから行く=フードがなければ行かない関係になってしまう。
自身のトレーニングクラスでも、最初の1週は食べ物は使わないそうです。このことは私にとって、大きなヒント。
信頼関係があってのトレーニング。基本なのに、言葉だけになりがちな部分です。
 
3日目の今日、初めておやつを使い始めたのですが、「surpriseとして」という表現はおもしろいな、と思いました。
基本的には最初の2日間と同じ。
自分の表情とアクションが魅力的なら来る、というだけなのだけど、時々サプライズでさらにすごいものが出てくるというしかけ。
ペアを組んだ方のコリーは、あまりアテンションが向かない子でしたが、おやつを使い始めた途端一変。関係が変わりました。
Zoeは、おやつにも反応するけれど、基本的には使いたくないというJohnの言うことが一発で理解できた瞬間でした。
おやつを見ている時は、私の方に来ているようでアテンションは全く向いてない!
 
John自身はおやつを使うことに反対派ではありません。おやつを使った方が早い練習方法の場合には、積極的に取り入れています。
ただし、おやつを使う人は、おやつだけがごほうびになりやすい傾向があることを危惧しています(これも私のこと。)
実際、イギリスのトップトレーナーさんでもそういう人、見たことがあります。無表情な顔を犬に向けるだけで、おやつをポイッ。見ていてとても悲しかった。。。
 
使うのであれば、Big smile と声のトーンとアクションと、基本があった上で、顔が見える位置であげるのが鉄則、と念を押されました。
これって、知識としてはみんなわかっていても、実際できてないことの方が多いんですよね。
私は動きが早い中でこれをやる自身がまだなかったので、Stayなどの動きが遅い時だけ使い、comeの時は自分の魅力だけで頑張ってみました。
 
今まで、「フードは絶対使いません」とか「フードを使うのが一番」とか、ちょっと偏った方針にとても抵抗があったのだけど、正直それに反論できる程理解できていなかったのが事実。
今回Zoeのおかげで、メリットもデメリットもよーーくわかった気がします。
 
こんな感じで、今まで何となく納得いかないけれどうまく説明も実践もできていない部分が、どんどん解消されていくのでした。
とっても収穫のあるワークショップになりそうです。

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