ふと気付いたこと。

最近、犬を飼うということは、生活に余裕がなければできないことだ、と忘れかけていた気がします。
余裕=お金 ではなく、
時間的に、仕事が忙しくて散歩に行けなかったり、ごはんをあげられなかったり、
気分的に、犬のことを考えている余裕がなかったり、
もちろん金銭的にも、その余裕を作るためには住む場所や仕事も変わってくる訳で、

いろんな面で自分に余裕がないとできないことだ。

ロンドンに根を下ろしている友人と、家を買うならどこがいい?という話をしていた時(私は買えないけど・・)、ここロンドンでは、特に子供がいる家庭にとっては、雰囲気の良い場所=教育の良い場所に住むことはとても重要で、とっさに私は、犬が多い地域=余裕がある地域と思ったのだ。
ドッグトレーナーやドッグウォーカーの活動地域と住みたい地域は、ぴたりと一致する。

ロンドンの中心から地下鉄で30分くらいで、広~い公園が近くにあって、一軒家が多い住宅地。世田谷みたいな感じかな。
今は短期の賃貸だからそんな場所に住めているけれど、家を買うのは無理です。。

ふと改めて気付き直したこと。
ドッグトレーナーという仕事はそういう余裕のある方がお客様な訳で、対等にお付き合いできるように自分磨きを忘れちゃいけないな、ということ。

そして、余裕がないのに犬を迎えるということは、やっぱり賛成できないな、ということ。

東京では1人暮らしや共働きでも犬を飼う人はたくさんいます。
そういった家庭の犬が不幸せかというと、もちろんそうではなく、ファミリーで飼われている子よりもずっとずっと幸せな生活をしている犬たちもたくさん見てきました。

でも、私自身、夜中まで仕事をするような生活だった時に犬を飼う決心はできず、犬と暮らすためにドッグトレーナーという道を選んだ訳です。
凛はジャックラッセル。都会の道路を30分歩いたくらいで満足できる犬ではないので、私の仕事場で他の犬と遊んだり、授業で生徒さんの相手役をしたり。
もし毎日仕事から帰ってから散歩へ行くとなると、、、、考えたくありません。よっほど週末頑張らないと無理かもしれません。
実際、仕事についてこない日は自転車で駒沢公園をかっとばしたりして、周囲にあやしがられていました(私の自転車全速力でも犬が引っ張っているから・・)。

そしてロンドンでも、犬のレスキューセンターでのボランティアをやろうと考えた時、自分の犬と過ごす時間を削ってまでやるべきことか?自分の肩書や経験のためだけに選んでないか?と疑問を感じて、結局応募はできませんでした。
この時「ボランティア」はさらに余裕がなくてはできないことを実感したのです。

「犬と暮らしたい!」という熱い想いと覚悟があれば、そんな深く考える必要はないのかもしれないけれど、
やっぱり犬と暮らし始める前に、気持ちだけじゃなくて、環境や自分のライフスタイルをよーーーーく考えないといけないなぁと改めて思う。

2頭目を迎える時期も、もうしばらく先になるのかなー。

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