最近ダラダラ犬ブログばかりなので、今日はちょっとマジメに Cruftsの話題など。
Crufts といえば、イギリスで毎年行われる世界最大のドッグショー。
今年も始まりましたね!
(写真は2009年のものです。)
私も在英中、2度訪れました。
4日間も行われるということも驚きですが、全部歩くだけでも1日かかる程広く、お店や数々のデモを物色するだけでも楽しい犬づくしのイベントなのです。
華やかな面ばかりでなく、本気で犬のことを考える機会にもなるこのイベント。
私が興味があるのも、どちらかというと外野で行われる議論の方。
インターネットで情報収集しているだけでも、様々な話題が耳に入ってくるのです ^^)
ここ数年のビックイシューとしては、2008年にBBCで放送された 'Pedigree Dogs Exposed'。(日本でもNHKで放送されたのでご存知の方もいらっしゃるかと思います。)
この番組を発端に、見た目を追求するあまりに健康が損なわれているということが大きく大衆の目にする所となり、BBCは過去ずっと行ってきた Crufts のテレビ放送を中止、ネーミングライツスポンサーが降りるという大波乱に。現在は、民放が放送を引き継ぎ、昨年のメインスポンサーは家具屋さん。(今年は違うようですね。)
当初は反発していた The Kennel Club も、Happy & Healthy Dog とどのキャッチにも必ず 'Healthy'を唱い、ブリーダーの登録制度の見直しやブリードスタンダードの見直しを余儀なくされる流れとなっています。
(写真は2010年のもの。華やかなBest in Show はテレビで。。。)
こうした流れがさらに高まる中、今年から特に問題の多い15犬種について、the Best of Breed つまりその犬種でトップになった犬へ、獣医によるヘルスチェックが義務づけられました。
実際に何頭かの犬が失格となったというのが、大ニュースになっています。
チェックが義務つけられた犬種は以下の15種です。
バセット・ハウンド、ブラッド・ハウンド、ブルドッグ、チャウチャウ、クランバー・スパニエル、ボルドー・マスティフ、ジャーマン・シェパード、マスティフ、ナポリタン・マスティフ、ペキニーズ、シャーペイ、セントバーナード、フレンチ・ブルドッグ、パグ、チャイニーズ・クレステッド・ドッグ
追記。
最終的には6頭が失格に。ヘルスチェックの内容はこちらに発表されていました。
今回、多くは目の問題が指摘されたようです。
クリックしてSH102HPvetsurgeoninfo.pdfにアクセス
これは悪質なパピーファームだけの問題ではなく、
私たちが知っているよりもずっとずっと、行き過ぎたブリーティングによる健康被害は身近で深刻な問題なのだと、改めて考えさえられる出来事でした。
今後議論がどう進むかわかりませんが、ドッグショーが一歩踏み出したことは大ニュース。ブリードスタンダードについてさらに考えるきっかけになったことは間違いないようです。
The Kennel Club、ブリーダーさん、RSPCA他この件に関して活動してきた団体さん、多くの方々の絶え間ない努力にひとまず拍手!
そして、やはりどの犬種が Best in Show をとるかは、毎年の関心事。
(ショーには興味がないくせに)ミーハー気分で楽しみにしています♪
参考:
http://www.crufts.org.uk/news/high-profile-best-breed-vet-checks-be-launched-crufts
http://www.crufts.org.uk/news/bulldog-and-pekingese-fail-crufts-vet-checks
http://www.crufts.org.uk/news/clumber-spaniel-fails-crufts-vet-check
http://pedigreedogsexposed.blogspot.com/
http://www.londondogforum.co.uk/c.do?category=798
http://www.londondogforum.co.uk/item.do?item=1437
http://www.telegraph.co.uk/family/pets/9138390/Crufts-2012-Pete-Wedderburns-roundup.html
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